

自分の名を忘れて
君のこころに触れたくて
でも上手く言えなくて
塞ぎ込んでばかりいたんだ
僕は誰だっけ?
何の為だっけ?
今日も空は青かったんだ
子どもの僕が見ていた
何ひとつ変わっていないんだ
キラキラして泣きそうで
怒ってても憎めなくて
認められたいのかな?
諦めたくないのかな?
ずっと君のままだったんだ
Nh
君の名を呼ぶよ
冷たい空の向こう
Nh
世界の端っこで
今 ここに立っているよ
都会の音が響いて
森の手足がざわめいて
風にさらわれていって
果てしない空に解けた
僕は誰だっけ?
何の為だっけ?
今日も雲は流れていって
白黒つけようとした
曖昧に誤魔化そうとした
「僕に何が出来るのかな?」
偽善者って言うんだろうか
認められたいのかな?
離したくないのかな?
ずっと僕のままだったんだ
Nh
僕の名を呼ぶよ
先の見えない群青
Nh
世界の端っこから
今 帰ろうとしてるよ
冷たい雨が心地よくて
このまま洗い流そうと
溶けだした涙は色付いていた
君が見ていた世界と
僕が見てきた世界を
陽に透かして重ね合ったら
どんな景色が映るんだろう
閉じ込めていた声と
手放そうとした日が
青い水飛沫に満たされて
懐かしくて愛おしい手に
暖かく背中を押されて
細く繋いでいた糸を
芽一杯に手繰り寄せた
灼け澄んだ空気に
触れて解けていった
また宛のない日々の先へ
溢れそうに小さな一歩で
歩いていこうよ
- 作詞者
飛遥
- 作曲者
飛遥
- プロデューサー
飛遥
- レコーディングエンジニア
飛遥
- ミキシングエンジニア
飛遥
- マスタリングエンジニア
飛遥
- ボーカル
飛遥
- バックグラウンドボーカル
飛遥
- ピアノ
飛遥
- プログラミング
飛遥

飛遥 の“名残り”を
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鳥に憧れた魚。
水をかき分け眩しく揺れる水面へ勢いよく飛び出すと、からだが宙に浮く瞬間がある。
真っ青な景色からガラッと世界が変わる。
呼吸も、皮膚も眼も全て苦しいのに、その世界をもう一度見たいがために、何度も何度も飛び出して、何度も落ちる。
水面での長い一瞬、僕よりもずっと高く飛ぶものが見えた。憧れた。嫉妬もしたし、また負けじと何度も繰り返し飛んだ。
けれど届かなかった。
よく、そんな夢を見る。
僕の前世はきっと魚かなんかだったのだろう。
あぁ、まるで僕みたいじゃないか。
アーティスト情報
飛遥
飛遥(ひよう) アーティスト/作詞作編曲家 作詞作曲・アレンジ・演奏・デザイン・映像演出まで一貫して手がけるマルチアーティスト。 透き通った歌声と即興性の高いピアノ、そして緻密なトラックメイクを軸に、ポップス・ジャズ・エレクトロニカなどを自在に横断。思わず息を呑む景色と、静かに息ができる景色が同居する『深呼吸する景色』をコンセプトに音楽世界を描ききる。 幼少期からクラシックピアノを母に習い、即興演奏と作曲に目覚める。高校軽音部にてドラムやベースなど様々な楽器に触れ、東邦音楽大学では作曲法や音楽理論を学ぶ。 2022年、ソロアーティストとして活動開始。 2023年初のワンマンライブを開催。 2024年、「鳥に憧れた魚は落ちても何度でも跳ぶ」というコンセプトで描いた1stアルバム『飛行章』を発表。 現在、2025年11月23日にライブハウス「晴れたら空に豆まいて」にて3rdワンマンライブを開催予定。
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