飛行章のジャケット写真

歌詞

焚き火

飛遥

──走馬灯のように住み着いている

美化された記憶の欠片が

煙と共に夜空に散っていって

君のもとまで帰っていくよ

「きっと僕より上手くやってるさ」

熱い炎の中で囁く

寂しいほどにきっと冷めていて

それでも小さく灯していたんだ

「誰の気にも止まらないように溶けてしまいたい」

知っているよ

夜が明けてしまえば

また君は背負って泣いてしまうから

待っているよ

笑顔で会える日まで

だからここでお別れをしよう

本当の僕の姿はどっちなんだろう

乗り移ったり騙し合ったり

冷めている目をした君の言葉を

どこか飼い慣らしている僕がいたんだ

「誰の目にも残らないように燃やしてしまいたい」

知っているよ

夜が明けてしまえば

また君は背負って泣いてしまうから

待っているよ

笑顔じゃなくていいから

なんて君は認めないんだろう

「慰めも見返りも言葉も何もいらないから

思い出も憧れもただ燃やしてしまえばいい

ただ、ただ…」

ねぇ、君の背中に寄りかかっていい?

その声の熱いところを教えて

聴いてるよ

怒った声のままでいい

また君に背負わせてしまうよりも

聴いてるよ

泣いている姿でいい

だからここで話をしようよ

  • 作詞者

    飛遥

  • 作曲者

    飛遥

  • プロデューサー

    飛遥

  • レコーディングエンジニア

    飛遥

  • ミキシングエンジニア

    飛遥

  • マスタリングエンジニア

    飛遥

  • ギター

    飛遥

  • ベースギター

    飛遥

  • ドラム

    飛遥

  • ボーカル

    飛遥

  • バックグラウンドボーカル

    飛遥

  • ピアノ

    飛遥

  • プログラミング

    飛遥

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鳥に憧れた魚。
水をかき分け眩しく揺れる水面へ勢いよく飛び出すと、からだが宙に浮く瞬間がある。
真っ青な景色からガラッと世界が変わる。
呼吸も、皮膚も眼も全て苦しいのに、その世界をもう一度見たいがために、何度も何度も飛び出して、何度も落ちる。
水面での長い一瞬、僕よりもずっと高く飛ぶものが見えた。憧れた。嫉妬もしたし、また負けじと何度も繰り返し飛んだ。
けれど届かなかった。
よく、そんな夢を見る。
僕の前世はきっと魚かなんかだったのだろう。
あぁ、まるで僕みたいじゃないか。

アーティスト情報

  • 飛遥

    飛遥(ひよう) アーティスト/作詞作編曲家 作詞作曲・アレンジ・演奏・デザイン・映像演出まで一貫して手がけるマルチアーティスト。 透き通った歌声と即興性の高いピアノ、そして緻密なトラックメイクを軸に、ポップス・ジャズ・エレクトロニカなどを自在に横断。思わず息を呑む景色と、静かに息ができる景色が同居する『深呼吸する景色』をコンセプトに音楽世界を描ききる。 幼少期からクラシックピアノを母に習い、即興演奏と作曲に目覚める。高校軽音部にてドラムやベースなど様々な楽器に触れ、東邦音楽大学では作曲法や音楽理論を学ぶ。 2022年、ソロアーティストとして活動開始。 2023年初のワンマンライブを開催。 2024年、「鳥に憧れた魚は落ちても何度でも跳ぶ」というコンセプトで描いた1stアルバム『飛行章』を発表。 現在、2025年11月23日にライブハウス「晴れたら空に豆まいて」にて3rdワンマンライブを開催予定。

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