Lyric

人混みをもがき探したのは

遠くを見つめる私(お前)だった

「今助けてやるから　そこにいろよ」

「探さないでください」と

この距離をあと５センチだけ

縮めたいと言うの

抱きしめる腕をすり抜けては

また５センチ離れていく

逃げる術を身につけた私(お前)は

勝ち誇った顔して

あんたに何が分かるの？

あたしの何が救えるというの？

孤独も知らない奴に

助けられる筋合いなんてないわ

あたしが憎いなら今すぐに

その言葉で殺せばいい

無表情に包み込むあんたの

胸の音に惑わされてしまう

やめて　その優しさが

突き刺さるから

これ以上あたしに近づかないで

もう誰も傷つけたくない

それの何が悪いというの？

あたしのいない世界は

よっぽど美しいだろう

本当は愛されたい

突き放す手を引っ張って欲しい

素直になれない　あたしの心が嘆く

怖くて堪らないの

だからこう呟くの

あんたに何がわかるの？

あたしの心を救えるというの？

誤魔化し生きてきた足を

切り落とせる覚悟はあるのか

あんたがあたしの陰を

光に変えてくれるというならば

崩れる前にその胸に抱かれ

生きることをここに誓うわ