歌詞

【Verse A 】

湯気がカップのふちをなぞる

何気ないけど、今日が始まる合図

いつのまにか窓辺の鉢が伸びてて

昨日より確かに、何かが変わってた

手のひらで光をさえぎってみた

この部屋にはまだ静寂が住んでる

霧が街を包みこんで

音も、言葉も、少し遠くなる朝

ピントがずれてるわけじゃない

焦点の先を、ただ急がなくなっただけ

ゆっくりと水を吸う根のように

いまの自分も、育ってると信じたい

【Hook 】

ゆらぐピントのままでいい

霧と一緒に見えたもの

答えなんていつもあとから

ほんのり湯気がそれを知ってた

ゆらぐピントのままでいい

霧の向こうに見えたこと

言葉じゃまだ足りないけど

今朝の光がそっと教えてくれた

【Verse B 】

あのとき急いで植え替えた

根が傷ついたのは、僕の未熟さ

でもそれも必要だったって

今なら少し、思えるようになった

成長はときに目に見えない

でも毎朝、少しずつ感じる変化

葉の角度、水の残り、土の匂い

全部が「今」を教えてくれる

ふとカーテン越しの光に

鉢の影が、ぼんやりゆれてた

それだけで、なぜか少し泣きそうで

静かな感情が、胸にしみこんでいく

【Hook repeat】

ゆらぐピントのままでいい

霧と一緒に見えたもの

答えなんていつもあとから

ほんのり湯気がそれを知ってた

ゆらぐピントのままでいい

霧の向こうに見えたこと

言葉じゃまだ足りないけど

今朝の光がそっと教えてくれた

【Final Hook 】

ゆらぐままで、僕らは進む

誰かと比べる必要なんてない

この朝の静けさを味方にして

もう一度、自分に水をやるだけ

霧が晴れたら、少し見える

それだけで十分って思えた

湯気とピントのあいだで

新しい今日が、きっと咲いてる