Lyric

諦めることに躊躇いがなくなってきた

抗うことも少なくなってきた

笑えない日があっても「まーいーや」って誤魔化せる

自分の心に蓋をする

そんな術を身につけた

ここにあるはずの「僕」が

揺れ続けても見えなくなっても

なんとも思わない

ただ、「普通」に溶け込めればいい

それだけだった

賞賛も批判もされない

笑えも泣けもしない毎日に

「光」を求めようなんて思わない

上を向けば空があることも忘れて

マイナスをプラスに変える式すら曖昧で

「こんなはずじゃなかった」

自分の口から出かけた言葉に耳を塞いだ

羨ましいと思ったらもう負けで

妬ましい気持ちにも気付かないふりをした

泣けない日があっても「もーいーよ」って諦めて

意味もない空元気が

どんどん上手くなる

ここにあるはずの「僕」に

平気で嘘をつきながら

「普通」に生きる

仕方がないんだ

あの時と何も変わってないじゃないか

ただ諦められるようになっただけ

抗わなくなっただけ

あの時よりもダメになっているかもしれない

諦められるのが大人？

抗わないのが大人？

そんなものが「大人」なら

僕は大人になんかなりたくなかった

揺れ続けている僕に

誰も手を差し伸べてはくれない

でも、それでも消えない

消えてくれない

ほんの小さな「灯」に

僕だけが気付いてしまったのなら

これが「僕」だと確信に変わるまで

その灯を消さないために

僕は今日も歩き出す

あの日の想い、忘れないで