Lyric

オレンジ色した

夕日が海に溶けてく

そしてまたあの日の午後と

同じ風が吹いた

いつも

いつも

思い浮かべるのさ

二人ですべてを忘れた場所を

そして

そして

あの場所へ行くのさ

結局何にもない

この世界へ

大切な人とわかってながら

何故僕は

君の手を離したんだろう

涙流した

あの土砂降りの中を

ずっと

ずっと

ずっと

さまよってた

揺れる風の中で

飛んだ麦わら帽子

追いかけていく

二つの影が

遠くで

重なり合った

空を見上げ

両手を広げて

耳を澄まして思い出そう

そして

そして

あの場所へ行くのさ

もう戻らない

この世界へ

「思い描いてたものが

違ってたんだね」

そう君は

震える声で囁きかけた

受話器の向こう

言い出せなくて

そっと

そっと

そっと

「さよなら」

いつも

いつも

思い浮かべるのさ

二人ですべてを忘れた場所を

そして

そして

あの場所へ行くのさ

結局何にもない

この世界へ

大切な人と

わかってながら

何故僕は

君の手を離したんだろう

涙流した

あの土砂降りの中を

ずっと

ずっと

ずっと

さまよってた

新しい風が吹く

陽の昇る朝に

何故僕は

寂しさを求めるんだろう

涙流した

あの土砂降りの中を

きっと

きっと

きっと

忘れないだろう