沈んだ風に流されて
置き去りのまま目を閉じた
過去を汚したあの日々が
錆びゆく時を待ちわびて
いつも歩いてた道はまるで
明けぬ夜の中
果てない闇に目を凝らしても
出口を見つけることができずに
ただ一人立ち尽くしてた
分かってたのはそれだけだった
誰のせいでもないけど
ただ胸が苦しくなって
想いを掴めない
一つ一つの痛みを受け止められたら
生きてく意味も分かる気がする
最果ての地に辿り着き
生涯を終えるころには
幾重もの記憶が不意に
浮かんでは心に消える
過ぎ行く季節は
時を駆けてく俺の背中に
重なり合って想いを照らす
立ち止まることなど許されぬまま
進んでく現実から
誰もがみな逃げ続けてきた
景色の果てに霞んだ
痛みはただ無情な旋律
想いは壊れて
どうして一人残した慟哭の跡も
誰にも見られぬまま消えてく
誰のせいでもないけど
ただ胸が苦しくなって
想いを掴めない
一つ一つの痛みを受け止められたら
荒れゆく風の中
小さなこの場所で
出口を見つけられた気がする
- 作詞
Yotaro Karasuda
- 作曲
Yotaro Karasuda
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鴉田 陽太郎
約9ヶ月ぶりのリリースとなる本作は、前作の電子的な世界観から打って変わりピアノとバンドサウンドを主体とした、いわば原点回帰的な作品となった。全曲をアメリカ・アリゾナ州で製作・レコーディングし、サウンドやアレンジ、細かなコーラスワークまでこだわったこのアルバムには、作曲を始めた15年近く前から温めていたものから、アリゾナの地で新たに書き下ろした最新曲まで、彼の半生を作品にしたものと言っても過言ではないだろう。
アーティスト情報
鴉田 陽太郎
2020年、Apple Music・Spotify等主要サブスクサービスにアルバム・シングルを配信開始。
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