歌詞

嘆くほど不幸なわけじゃないけど

愚痴とため息は多いみたい

哀れんで欲しいわけじゃない

少しだけ話を聞いてよ

空が鮮やかに染る　誰の仕業かな

今更戻りたいわけじゃない

「もしも」を想像するだけ

戻ったところでやることないしさ

吐き出すものは変わらない

選ばなかった方の今日

捨ててしまった方の続きも

取り戻したいわけじゃない

たまに眺めていたくなるだけ

空が鮮やかに染る

瞬きの間に消えるよ

夜が溶け落ちるようだ

見落としちゃうでしょう

寝苦しい夜は眠れない

静かすぎる夜はうるさい

思い出は優しいだけじゃない

心の隙間で邪魔をするから

季節外れの花火も

人混み遡る道も

忘れられないわけじゃない

ただまだ覚えているだけ

空が鮮やかに染る

煙に隠れて笑うよ

夜が溶け落ちるようだ

溢れてしまわぬように

すくい上げてみてよ

十年前描いた理想

似ても似つかないようだけど

それなりに笑っていたいよ

ところであれから君はどう？

忘れたいことは忘れない

残したいことは残らない

あの日の僕らと変わったことは

この街にも慣れたことくらい

溶けた氷を眺めてる

誰の仕業か教えてよ

夏が消えていくようだ

君の仕業だろう？

空が鮮やかに染る

季節の始まりを告げるよう

夜が溶け落ちたあとには

月が出てきた

月は出ていた