Lyric

白線たどりながら空に流れる雲を見ていた

隣であくびひとつ たまった涙を拭っていた

歩幅を合わせながらどこまでもいける気がしていた

去年と同じ景色 映り込む影は一つだけ

見たかった未来がずれていたから

二人別々の道を決めた

それじゃあまた今度 僕はゆくよ

もう振り返ると君はいない

羽の無い僕ら風をつかみ

アスファルトに花開くときに

ここにいた証 残せたなら

きっときっとまた前を向ける

今でも僕は独り空に流れる雲を見ている

誰かに憧れていて少し先を急ぎすぎていた

手に取った地図は途切れていて

暗闇でずっと途方に暮れ

時間だけずっと進んできて

寄り道する気さえ起きなくて

足りない物ばかり増えてゆく

すり減らして捨てた淡い夢

それでも僕らは彷徨っている

ずっとずっと思い捨てきれず

鉛色の空が広がる

僕の心覆い被せて

なぜか少し心地よくて

君だったらなんて言うのかな

もうないものばかりねだって

もう何度目の夜が過ぎた

次の目的地目指す時だ

羽の無い僕ら風をつかみ

アスファルトに花開くときに

ここにいた証 残せたなら

きっときっとまだ前を向ける