歌詞

(19)99年　ミレニアム直前

先輩も後輩もいなかった街で

おもしろきなき世の初期衝動

ひとりで立つには風が強くて

言葉より先に涙が落ちる日も

そっと差し出す手が

この街にはあった

そんな夜重ねた

倒れてもなお

立ち上がる力が湧いてくる不可思議

それぞれがそれぞれに年重ね

節目節目で決心　ちゃんと

携帯スマホ充電完了

二刀流SHOWTIME

たくさん振ったサイコロ

出た目だけススム

桃鉄スゴロク

どんなときでも自分を愛しつつ

家族と仲間を守りつつ

過去や未来ばかりだけじゃなく

今と前だけをちゃんと見とけよ

ただそれだけを ただ伝えたくて

傷つき 気づき 絆になった

高ぇ壁でも必ず超える

潮目は変わると信じてる

偉人 幕末の志士たち 侍

佇まい 危ない

型にはまらない

語らないstyle

一途に貫く生き方 以外ない

茨に咲く意思

ただただ揺るがない

帰る場所じゃなく

帰りたくなる理由がある

この街の音にひとに救われたあのとき

“誰も置いてかない”って響いた

今日この頃のひと言

拍手じゃなくて　まなざしが嬉しくて

ここで歌う理由が　また増えてく

長州エモーショナル

カオティック アンダーグラウンド ハードコア

あの夜の海沿い

風と並んで叫んだ

吉見の灯りが

まだ胸の奥でともった

豊前田のステージ

音に賭けた

仲間たちの笑顔が変わらず証明

酔いがまわるたび

出航した店で騒いで

おばちゃんに怒られながらも

また明日って笑って

音をやめなかった俺たちがここで今

また声を重ねて

帰るための場所じゃなく

帰りたくなるわけがある

ことばにしないぶんだけ

空気で伝わる温もり

ここでまた　声と音を重ねていこう

理由だけじゃなくて

感情がそこにあるから

泣きながら笑った

あの日々がまだ俺を歌わせてくれる