Lyric

いつまでも右へ左へ畦道一つ

全てのものが光って見えた

暑い日差しで

待ち合わせ石に腰掛け君が手招く

青い香りが近づいてきた

森の深くへ

長く伸ばした前髪は楽するためだ

目だけ見て人を視てるから

君の引く手が囁いたもう行かなくちゃ

誰も僕たちを知らない

けど君は隠してないから

涼風が額を晒す

君を飛ばして色を失くして

また君が誰かを探すなら

この夏は僕だけのものになれ

ずっと思い返してんだ

君のことあの夏のこと

ずっと隠しているんだ

僕のことあの夏のこと

歩道橋から見えたのは急く音ばかり

誰も皆逃げるかのようだ

夕焼けた空呟いたまた会えたなら

全部忘れてしまえよ

悔やんでもしょうがないからさ

涼風が脚元掠る

僕を探して湿り失くして

夏の終わり僕の頭には

君の姿がずっと浮いたまま

揺蕩うまま消えて行け君を離した日よ

僕を何故縛るのか分からないんだ

ずっとずっとずっと消えてしまえと

何度も繰り返すこの弱い風さえも

涼風が額を晒す

僕を飛ばして色を失くして

まだ君が誰かを探すなら

あの夏は僕だけのものになれ