Lyric

黒々と濁る

行くあてのない愛情を

風に乗せて吹き去って

手の平に残った

ミント味の飴玉

空を映すほど綺麗なそれは

僕だけのものじゃないってこと

触ることもできない

捨てることもできない

想い出が詰まっている

ポケットの奥に閉まって

食べることはしないよ

苦手な味だからさ

夢見る少女には毒を

振り返る少年には挫折を

そんな悪意に押し潰され

立ち竦む君と僕とで話をしよう

愛なんてないと言う

祈りは届かないと嘆く

君と重ねた手の平の上に

飴玉は残る

救いなんてないと笑う

いつもの僕の口癖は

変わることはない

でもあなたを探す

微かな温もりがあった

確かな喜びがあった

触ることもできない

捨てることもできない

想い出が詰まっている

ポケットの奥に閉まって

食べることはしないよ

だから君が貰ってくれ

この想い出だけを抱いて死のう

この想いだけを抱いていこう