

城下町の灯りがひとつずつ消えて、
石畳だけが夜の冷たさを残している。
祭りのあとみたいに静かになった広場で、
誰も片づけない旗が風に揺れていた。
勝ち取ったはずの平和の中で、
眠れないまま空を見上げている。
遠くで鐘の音が途切れるたび、
終わった旅の続きを探してしまう。
守れたものだけじゃなく、
失くしたものもここに残っている。
世界が眠ったあとで、
消えない火だけを見つめていた。
名前を呼べなくなった夜ほど、
星は静かに瞬いていた。
世界が眠ったあとで、
帰る場所の意味を知っていく。
旅の終わりを抱えたまま、
人はまた朝を待っている。
焚き火のそばに置かれた剣も、
泥のついたまま乾いていく。
笑い合っていたはずの声だけが、
まだ耳の奥に残り続けていた。
遠くへ行けば強くなれると、
本気で信じていたあの日のまま、
変わらない空を見上げながら、
変わってしまったことを知っていく。
終わりのあとにも時間は流れて、
誰かの日常になっていく。
世界が眠ったあとで、
ようやく涙の意味を知った。
守りたかった景色の中に、
自分もいたことに気づいた。
世界が眠ったあとで、
消えていない願いを抱いている。
辿り着けなかった未来ごと、
夜の向こうへ連れていく。
朝が来れば忘れられるほど、
小さな旅じゃなかった。
それでも歩いてきた道だけは、
確かにここへ続いている。
星が見えない夜でさえ、
空は終わらずに広がっていた。
世界が眠ったあとで、
最後まで残った火を囲んでいた。
失くしたものを抱えながら、
それでも明日へ向かっていく。
世界が眠ったあとで、
旅は終わったように見えても、
誰かがまた空を見上げたとき、
物語は続いていく。
夜明け前の風の中で、
火だけが静かに揺れていた。
- 作詞者
YxY
- 作曲者
YxY
- プロデューサー
YxY
- ボーカル
YxY

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