Lyric

儚く去っていく

愛情に意味などないと知って

大人になっていく

心だけは変わらず塞いでる

気づけば遠くまで

悪戯に過ぎていく季節を

振り向かないように

不器用にただ今日も歩いていく

早い時の流れがまた

あの花を枯らすように

僕らが思う以上の

未来を攫って

結末を知りながらも

離れてしまったとしても

僕は君を落とす全てを

奪ってしまいたい

何もしなくたって

愛される補償は無いと知って

大人になっていく

この心は遅れをとっていた

確かにあったのに

一つとして残らないものが

積もり積もっていく

胸の中で確かに熱くなる

ドクドクと脈を打つ

君を想う程強く

チクタクと経つ時が

告げる世界の愛の性

二人の運命を

上から見下ろす空から

絶え間なく注ぐ雨が 心を攫って

「大丈夫気のせいだよ」

嘘だとわかっていたけど

僕の手じゃ君の手も

汚してしまうから

さよならを告げた多くは

もう二度と会えなくなる

出会いも過ごした日々も

全てを攫って

分かり合えたはずの心

離れてしまったとしても

僕は君を落とす全てを

奪ってしまいたい

やがて時が全てを攫って

幸せだった事も

何もなかったように

忘れさられてゆくだろう

風に吹かれ

君の揺れた 髪の香り

当たり前が幸せだと

わかっていたのにね

巡る季節の中

読みかけの本を閉じて歩いた

幸せだってほら

笑う君を何より願ってた