歌詞

暑い空の下 蝉の声がしたら

キミは木陰に隠れてしまったみたいだ

簪を挿してる浴衣姿にも

ボクは頬を緋色に染めている

他愛ない会話を団扇で扇いでみせたら

ラムネが弾けた感情にビー玉で塞いで

金魚が飛び跳ねる水面に映ったキミを見る

それは晩夏に咲いた花によく似ていました

花火が上がる夜は白昼夢だと気付いて

彩られた提灯は影になる

朧気なキミの声だけ儚くて

溶け始めたわたがしと林檎飴

それは夏の終わりでした

♪

青い空の下 かげぼうし何処かな

右手の手荷物は空のラムネボトル

時空が歪むようなアスファルトの上で

キミの顔がボクを呑み込んでいった

「ずっと2人だけの夏がまだ続いていたなら」

そんな我儘なお願いを聞いてますか？神様

透明な指がありふれた夏草を枯らして

渇いた喉元に足りないこの気持ちは何だ？

花火上がる夜は風鈴が止まないから

遅れて音がした方を探している

もう茹だる夏風に遮られても

咲いた花が散る八月の夜空

それなのに恋と知らないまま

眺めた景色はキミと去って

汗ばむ肌と瞼の奥に映るキミの横の顔

煩い蝉時雨　拍手の音

最後の花火が見えるのなら

あとは何が残るだろう

それは夏の終わりでした

♪