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本作は、過剰に演出されたエモーションを両断し、遺棄された声の断片と不条理なノイズの衝突によって失われた自己をサルベージする「実存の覚醒と静匿なる救済」をテーマにした、極上のシネマティック・トリップホップです。過剰に整形された現代ポップスの無菌室的なスタジオ加工や凡庸な4つ打ちの定型を徹底的に焼き尽くし、82BPMの極限までズレを強調したドラッグ・ブレイクビーツの律動と、感情の起伏を平熱の奥底に監禁した乾いた男性のピッチシフト・ボイスが融合。イントロの最初の数秒から、耳に残る不条理なパターン・インタラプトの乾いたアナログレコードの針音と、劣化したピアノの歪んだループが同時に急襲し、脳内を強引に監禁します。崩壊するオーケストラ、サビで大爆発する「HEARD SOMEHOW」という3語の呪術的ループの密度変化だけで胸を締め付けるダイナミズムを構築。最後は完全遮断の極致へ至ります。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。