SILENT MUSEのジャケット写真

歌詞

依依恋恋

街田奈樹

たとえば、春のかをり転がって

あなたの鼻先撫でたなら

あなたは誰を想い浮かべますか

あたしだったならいいな

なんて、

大袈裟に詠う恋よりも

ひそり偲ぶ愛がいいわ

スタッカートな心音は

跳ねてあなたに逢いにゆくわ

酷く眩む青だった滲んだ空は今日も鈍色

巡る季節に押し流されて

あたし大人になりました

あの日はぐらかした胸の内の色は

いつの日か解るのでしょうか

依依恋恋のような醜い感情は

何処へも行けずに燻った

宛先のない黒い言葉でまた優しい

あなたが傷ついた

醜さこそ美しいのに

あけすけな誹りに泣かないでいいよ

着飾った物言いであなたが惑うのなら

そいつを壊したって構わないわ

ベタな台詞で罵って

砕けてハートを拵えたい

アスファルトに敷かれた

芽に思いを馳せていたいよ

裸より隠したその虚に

ほんの少しでも触れられたなら

逸る季節にまた騙されて

あたし大人になりました

日日並べたって意味ないね

知れば知るほどに

果て無いあなたに恋している

依依恋恋のような醜い感情は

何処へも行けずに燻った

象れない侮れない意気地がない

そんな心模様 晴れないの嫌んなっちゃう

過ぎた季節に崩れ落ちそうで

「あたし大人になれたかなあ」

花曇の中小さく口ずさんでみる

あなたみたいに上手じゃなくて

依依恋恋のような醜い感情は

もう止めにして捨てるから

宛先のない白い言葉で

花が咲きますようにと

いつまでも祈っているから

  • 作詞者

    街田奈樹

  • 作曲者

    街田奈樹

  • グラフィックデザイン

    街田奈樹

  • キーボード

    街田奈樹

  • ボーカル

    街田奈樹

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収録されたすべての楽曲は、遠く離れた誰か、あるいはもう届かない何かへ想いを馳せている。

一曲を除いて、全ての楽曲がわたしの実体験ではなく、想像や投影から生まれた空想である。

そのどれもが、「SILENT MUSE」、つまり“返事のない存在”へ向けて綴られた、一方的なラブレター。

このアルバムは、街田奈樹から“あなた”への祈りの一枚である。

アーティスト情報

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