歌詞

若い娘の茶色いローファーが

雨粒を弾いて

新学期も早々しおれるセーラー

閉まるドアぎりぎり抜けて

額拭う姿が

あの頃君に笑われた僕のようで

通過する中央特快は

冷たい雫散らして

湿気に負けた髪が視界を奪う

何も見えない何も知らない

君が選んだ街は遠い

何も言えないけど知りたい

今は何で笑ってる？

なりたいものになれたらいいな

生まれ変わる必要はないさ

君から見たらぐちゃぐちゃだって

僕は確かに描いている

いつか見つけてくれたらいいな

歪んだ像が生きる位置を

アナモルフォーゼ 僕らにとって

さよならは通過点でしょ？

そうだって言ってよ

新しくなくなった財布に

レシートが溜まって

捨てなさいと怒る君がよぎる

雲の向こう 欠ける太陽

目を細めていた屋上

もう戻れないけど少しだけ

素直になれていたなら

なりたいものは見つかったかな

言い訳なんかしなくていいさ

聞く限りではチグハグだけど

君も確かに望んでる

いつか笑って言えたらいいな

僕ら何も変わらないねって

恥ずかしがって 距離を保った

交差点は夕暮れ

君は見てない　何も知らない

深まる秋と捨てた夢

僕も知らない僕を知ろうとして

君を思い出したの

なりたいものになれたらいいな

無理に笑うこともないさ

君から見たらボロボロだって

僕は今を生きてる

いつか見に来てくれたらいいな

歪んだ音に乗せる声を

アナモルフォーゼ

僕にとっての鏡は未来の君の目