MUSEUMのジャケット写真

歌詞

MAGENTA (Self Cover)

メレル

此処は誰もいないミュージアム 硬く足音が響くだけ

壊れた傘を ただ持っている

君は忘却曲線の上 足取り軽やかに躍ってる

揺蕩った袖が 頭に浮かぶ

額装の真ん中に穴

色がひとつだって見えなくなった

おかしいんだ

止まったままの時計を

また見てしまうよ

待ち合わせしたみたいだな

今 君に会えたなら 何を伝えようかな

君が愛した全部を 僕はまだ憶えていたいよ

ひび割れた傘で 何を守れたかな

何もかも変わってしまった この場所だけ残して

君が言いかけた一言 まだ子供みたいに探してる

ゆらり 仄かに漂っていく

この空いた胸の奥 濁る絵の具

適当な相槌で埋めるよう

美化したくらいが丁度いいんだ

華やいだ油彩画も

記憶のトリガー

それ以下もそれ以上もないもの

暗闇で彷徨う手を

暖めてくれたこと

疎らに色を宿した

まだ 息を呑むほどの 静寂が続く最中

教えてくれた全部が 僕の地面を照らしているよ

いつか貸した傘は 君を守れたかな

幾度となく思い返した 君の笑う横顔

視界の全部が鏡だ

色を失くした 浅い夢を見ているみたいな

止め処なく反芻が続く 心模様

それさえいつか 忘れてしまうかな

「今 君に会えたなら」 想像が絶えず巡っても

誰もいないミュージアム 足りないものしか判らないよ

言葉なんて出ないけど 笑い飛ばしてほしいんだ

記憶からあぶれないように この場所に戻って

君が好きなこの画の前で 会えるような気がして

  • 作詞

    メレル

  • 作曲

    メレル

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アーティスト情報

Tunnel Light Records

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