

とどろく厚い雲 空の荒れを告げる
気にもとめず 走り抜ける
君を追いかけて
ボロボロの自転車軋ませ さらに遠く
いつまでも どこまでも
夏 僕らの永遠
陽が落ちるまで 肩を競い合って
海に投げ入れた たくさんの石と
ふたりの笑い声
いつか夏に溺れていた
この日を懐かしむのかな
熱く焼けた 喉の震え
潮風に包まれていく
とめどない汗も涙も
いつもこの海がくれたね
いつか 波の向こうに消えていく
案の定の嵐 壊れた傘ふたつ
屋根の下で 直しながら
嗚呼 夏の日は過ぎていく
「本当言うと僕は なんでもよかったんだ」
そういうと君は「じゃあ明日も海だ」とまた
笑うから
いつも夏に明け暮れてた
どんな陳腐なドラマより
砂を走る 足の重さ
流れる汗の尊さも
全部僕らのものだった
目を閉じて心に焼きつける
いつでも思い出せるように
君と過ごした海から見えてた
地平線の端と端ほど離れても
それぞれ夏が来たら 同じ海を見て
そうしてまた ただ走る強さを教えて
いつも夏を運んできた
海が向こうへ引いていく
君の声も 僕の歌も
波が攫ってどこかへ連れていくよ ああ
いつか夏に溺れていた
この日を懐かしむのかな
熱く焼けた 喉の震え
潮風に包まれていく
そうだ 夏は無限じゃない
今 終わってゆくんだね
今は もう少しだけそばに
- 作詞者
稲垣 藍佳
- 作曲者
小山勇生
- ミキシングエンジニア
小山勇生
- ギター
小山勇生
- ボーカル
稲垣 藍佳

稲垣 藍佳 の“ひとなつ”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
人魚
稲垣 藍佳
- 2
5月9日
稲垣 藍佳
- 3
白詰草
稲垣 藍佳
- 4
Tell me teacher
稲垣 藍佳
- ⚫︎
ひとなつ
稲垣 藍佳
- 6
忘れることなんて
稲垣 藍佳
- 7
ローカルルール (feat. 澁谷貴紀) [Acoustic Ver]
稲垣 藍佳
- 8
Change Change Change
稲垣 藍佳
- 9
藤色の風
稲垣 藍佳
- 10
夕陽と橋と君
稲垣 藍佳
- 11
Fantasy
稲垣 藍佳
シンガーソングライター・稲垣藍佳が、初のフルアルバム**「脳内オリンピック」**をリリースします。既発EP「白詰草」「Change Change Change」からの再録曲に加え、新曲3曲が追加収録。
新曲は、青春を人魚に例えた煌びやかな「人魚」、夏の終わりを歌う「ひとなつ」、梅雨の中で悪戦苦する戦士を描いた「藤色の風」の3曲。
ジャケットは稲垣藍佳自身が描き下ろし、彼女の**賑やかな「脳内」**を表現。集大成であり挑戦作となる一枚を、ぜひお聴きください。
アーティスト情報
稲垣 藍佳
シンガーソングライター、稲垣藍佳は、その多才な才能で聴く人を魅了するアーティストです。作詞・作曲はもちろんのこと、絵描きや声優としても幅広く活動し、彼女にしか生み出せない独特の世界観を表現しています。 彼女が生み出す楽曲の魅力は、なんと言ってもその歌詞にあります。ファンタジーからシリアスなテーマまで、フィクションの世界を舞台にした物語が紡がれ、聴く人の想像力を掻き立てます。一度聴いたら忘れられない、心を揺さぶる言葉の数々は、彼女の紡ぎ出すメロディーと相まって、唯一無二の体験を与えてくれます。 また、稲垣藍佳のもう一つの顔が、コミカルでポップな独特の絵です。まるで絵本から飛び出してきたかのような温かみのある絵は、彼女の音楽の世界をさらに豊かに彩ります。実際にアルバムのジャケットも自身で手がけるなど、その表現は音楽の枠を超えて広がっています。 神奈川県溝の口を中心に、首都圏近郊で精力的に活動している稲垣藍佳。彼女のライブパフォーマンスは、音楽とアート、そして物語が一体となった、まさに“体験”と呼べるものです。ぜひ一度、彼女の創り出す魅惑的な世界に触れてみてください。
稲垣 藍佳の他のリリース
Bamboo Tones