光の角度を均しながら
寄せては返す 波の仕組みに
託され進む 浮舟
(追いかけて)
立ち込めた 霧の向こうに
(鼓動の音に委ねて)
穏やかな 予感の中に
(暗闇に差し込んで)
時がただ 手を引くままに
(呼吸を合わすように)
桟橋の架かる先に
(形をなぞるように)
朝を迎えれば海は凪
夜は鮮やかな星を見る
限りなくある時間を
広がっていく間隔
(追いかけて)
隠された 霧の向こうに
(鼓動の音に委ねて)
明らかな 予感の中に
(暗闇に差し込んで)
君がただ 手を引くままに
(呼吸を合わすように)
桟橋の架かる先に
(形をなぞるように)
沖合で波は分かれて
(一つの細い光へ)
正円を描いて還る
(一つの細い光)
ひとつだけ 明かりともる
(一つの細い光へ)
灯台を 目指すように
(一つの細い光)
- 作詞
butasaku
- 作曲
butasaku
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atatakai (feat. butaji & 荒井優作)
butasaku
butasaku(ブタサク)は、今年目覚ましい活躍をしているシンガーソングライター、butaji(ブタジ)が歌詞とボーカルを務め、映像や舞台の分野でも活動し、独自の空間描写を得意とする音楽家、荒井優作がトラックを手がけるアンビエントR&Bユニット。今作「atatakai」はこのユニットの原点とも言える楽曲。心地よい空間の広がりとゆったりと経過していく時の歩み、歌声からも確かな温もりが伝播していき、何らかの、きっと良い予兆を感じさせるような楽曲だ。寒さの中にあって「あたたかさ」が感じられるように、この曲には逆説的に、隣り合わせの不安や死をも内包している。
butasakuは間も無くアルバムリリースを控えている。