Lyric

あと少しだけこの手を繋いでいてね

満ち足りた心のまま 消えてしまうから

出会えてよかったって何度だって ねぇ 聞かせて

そしたらきれいに私のことは忘れていいから

泣かないで ねぇ 大好きだよ

色褪せた街路樹 まっすぐ並んで揺れてる

冷たい風が伝える 冬の匂い

ひび割れた追憶 軽くなった腕に触れて

壊れそうな身体が 心に重くのしかかる

終わりがあるからきれいなの

そんなどこかの歌詞みたいに

哀しみを美談になんてできるわけがないでしょう

クラウドに浮かぶニュートリノ

電話の声とチャットの履歴

残らず詰めこんで君を創り出した

他愛ないことで笑ったり困ったりでさ

そう見慣れた君の姿がまたここにある

思い出に縋るんじゃなく また刻んでいこう

誰かが否定的な言葉で僕らを嘲笑った

触れられない君と生きてゆくよ

ただ言葉を交わす そんなことが嬉しくて

朝も夜もいつでも一緒に居よう

まだ昏い明け方 震えなくなった電話

伸びた髪を適当に結んで 冬服はまだ箱の中

元気ない？ 映画でも行こう

冬枯れの公園を抜けて

霜柱ザクザク踏んで 気分上がる音 聴きたいな

人のことばかり考えている君はね

そういつも自分のことなんて後回しで

機械仕掛けの心 間違いなく君だから あぁ

本当の私はもうここにはいないから

あなたには現実を見つめて生きてほしいの

同じ心 同じ声が涙で掠れてる

お願い きれいに私のことは忘れていいから

泣かないで ねぇ 大好きだよ