

放課後の空 オレンジに染まる
屋上の風 シャツの袖を揺らす
君のイヤホン 片方借りて
流れるメロディ 胸に刻んだ
古い団地の向こうに見える
光の街に 夢を重ねた
放課後の屋上で
交わした言葉が 風に消える
団地の街が 滲む頃
君の笑顔だけ 残っている
昇降口に 残る白いチョーク
黒板の隅に 名前を書いた
君の視線が 少し揺れて
「サヨナラ」の意味 知ってしまった
下駄箱の奥 残るメモ帳
書けなかった言葉が痛い
放課後の屋上で
風の中で 手を伸ばした
スポーツカーのライトが照らす
僕らの影が 夜に溶けた
スニーカーの音 グラウンドに響く
二人の影が 時間に溶ける
校舎の窓に 映る月が
静かに僕らを 照らしていた
放課後の屋上で
最後のチャイム 遠くに聞こえた
制服のまま 夢を抱いて
君の笑顔が 今も光る
- 作詞者
CACHO CABARO
- 作曲者
CACHO CABARO
- プロデューサー
CACHO CABARO
- ボーカル
CACHO CABARO

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ダンチのムコウ
CACHO CABARO
オレンジ色に染まる放課後の屋上。
イヤホンを片方ずつ分け合いながら、何気ない時間が静かに流れていく。
もうすぐ訪れる“サヨナラ”を胸の奥で感じながらも、
あの時見た夕焼けは、今も色褪せない。
CACHO CABAROが描くのは、
あの頃誰もが胸に抱いた“淡い恋心”と“青春の余韻”。
やさしく包み込むようなメロディとノスタルジックな情景が、
聴く人それぞれの記憶をそっと呼び起こします。
静かに胸の奥に灯る、忘れられない放課後をあなたに。
アーティスト情報
CACHO CABARO
奈良発、青春のきらめきと儚さを歌い上げるシンガーソングライター。 バンドサウンドを基盤にしながらも、アコースティックな温もりとデジタルの透明感を自在に行き来する音作りで、日常の風景をドラマのワンシーンに変えてしまう。 透き通った中に少しハスキーさを帯びた歌声は、どこか懐かしく、聴く人に自分自身の青春を重ねさせる。 「制服の袖が揺れる登校風景」「夕立ちのあとの青空」「終電に揺れる窓の灯り」――そんな普遍的で誰もが経験する情景を、鮮やかに描き出す詩世界は世代を超えて共感を呼んでいる。 活動名「カチョカバロ」は、特定の意味を持たず、響きの心地よさだけで選ばれたもの。意味に縛られないからこそ、音楽そのものに自由さと広がりを与えている。 これまでに発表した楽曲はインディーシーンを中心に口コミで広がり、ライブハウスやSNSで「青春の残像を切り取るアーティスト」として注目を集めている。 聴くたびに「昨日の自分」「あの日の記憶」と再会させてくれる音楽――それが、カチョカバロの魅力である。
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