

開かれた頁(ページ)には笑うことが幸福だと
それならこの世界の虚しさからくる笑顔も
幸福だと呼べるのだろうか
海原に差し込んだ陽の光が
碇を魅せながら夜に果ててく
扉を叩いてみても返事はなくて
こじ開けた鍵穴は朽ちていくだけ
波に揺れ今はただ抱き合って
あぁ悲しみも痛みさえ癒してよ
破り捨てた頁(ページ)は海原に溶けていく
どこまでも
折れた翼を広げ飛び立てない渡り鳥
伝説となりし今勲章の羽を憩い
在りし日の自分を弔う
ノアの箱舟から零れ落ちた
人魚の涙には祈りの唄を
自由という檻の中で
無様に踊り続ける
流れ着いた手紙を少年は破り捨てた
月明かりに浮かんだ未来の自分歪んでいく
あぁ
開かれた頁(ページ)には新たに今描かれた
伝説の少年は折れかけた羽を宿し
最後にこう言い残した
『生きることこそが幸福だ』と
- 作詞者
昨日ハルキ
- 作曲者
昨日ハルキ

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幸福論 (feat. 知声)
昨日ハルキ
2024年7月公開の昨日ハルキっがVoiSonaの知声(Chisei)を迎えて初のボーカロイド作品。