Lyric

描いた理想像は　涙で滲んでいた

剥がせない仮面はただ

傷つかないように育っていった

紡いだ言葉たちで　自分を守っていた

剥がれない仮面はまだ

壊れないようで　抗っていた

代替品である自分だけ

思い出を盾に怖がること

ありもしない日々を想うだけ

過去をみてただ諦めること

さよならも言わず別れたこと

抱えたものを投げ捨てたこと

ただ　まだ

ずっと貼り付けられた

仮面の裏側すら知らないで

もっと深く沈んで

触れられないならもう

そのうち落とすのかな

いや、それはないか

ここまでのカサブタで

そりゃもう頑丈だ

百や千じゃきかない

積み上げてきたもんな

寧ろそれを勲章と捉えるべきじゃないか

代替品である自分だけ

思い出を盾に怖がること

ありもしない日々を想うだけ

過去をみてただ諦めること

今尚身に付けた仮面さえ

私が唯一誇れるものだろう

きっと今まで抱えてきた悲しみが

私になったこと

掌に残った少なくとも

大切なものだけ

ずっと貼り付けられた

仮面の裏側まだ死なないで

きっと逢いにいくから

見つけ出せるまでは

このまま　私で

ずっと