Mirror Line

TKC 名義での14曲目となる「Mirror Line」は、
Japanese R&B の系譜に“自己対話”と“平行線の関係性”を重ね合わせた、映像的で内省的な一曲。

透き通るトップラインと、深く沈むような R&B 的メロディ。
その二つが鏡のように呼応しながらも、決して交わることのない感情を描き出す。

歌詞のテーマは「自己対話」と「成長」。
心の内側で続く葛藤と、前に進もうとする意志。
そしてその二つの感情は、あたかも “平行線のまま並走する二人” のように存在している。
触れられそうで触れられない。
同じ世界にいながら、見ている景色が違う。
そんな繊細な心の距離感を、音と言葉で静かに滲ませた。

さらに本作映像では、リップシンクと映像演出を意識した楽曲として構築。
歩きながら口ずさむシーン、鏡越しに囁くシーンなど、映像と音がシームレスに重なり合うように作られており、まるで一本のショートフィルムを観ているかのような没入感を持っている。

深い影を纏った室内の世界（A）と、ネオンの光に包まれた都市の世界（B）。
その二つの世界が鏡合わせのように呼応し、サビでわずかに重なり合う瞬間に “Mirror Line” の物語が宿る。

内面の成長、揺らぎ、静かな希望をJapanese R&B の洗練された質感に乗せて綴る、TKCの新しいフェーズを示す作品。