歌詞

祭は終わって 火薬の残り香が

ぬるいそよ風を染める

暗い河川敷 寄り添うラムネの瓶

二人っきりになるチャンスは

ほんの15分間

軌道を逸れた話題に

夜空も首を傾げてく

買い出し班が袋抱えてきて

賑やかに広がる夏の色

「5千円でこれしか

入ってないんだ！」

なんて笑う横顔が心に火をつけた

光る 光る煙の中 君のシルエット

風向きが変わる音がして

思い描いてた夜が砕け散る

このままじゃ

もうきっと明日は来ないよ

弾ける手持ち花火 アブラゼミの声

ビー玉みたいに

叩き割って取り出せたらなぁ

いつでも決まって

恋の失敗は取り返しがつかなくて

小さな傷に怯えた孤独な日々

めでたい奴らの笑い話は

第四の壁の向こう

ずっと後ろの席から

オペラグラス越しに眺めていた

黒板に書かれた記号だけで

世界は構成されています

なんて言われても

何度計算し直したって

君のところで狂ってしまう

謎を解き明かすために壁を越えるよ

稲妻が空を裂いて闇の中へ

所詮はただの化学反応なんだけど

思いもしない領域を照らしだす

君はそう、120番目の元素だろう

夏雲浮かび上げるお囃子のメロディ

怪我したっていい

今裸足で追いかけたいから

実体と残像の間で

君は揺らめいている

とらえきれるか？

不釣り合いな僕が

頼りない手のひらで

守るように火をつけた

花びらが宙に咲いて闇の中へ

すべてはただの化学反応なんだけど

理論武装した心が叫びだす

君はそう、120番目の元素だろう

嗚呼 光る煙の中 君のシルエット

風向きが変わる音がして

思い描いてた夜が砕け散る

このままじゃ

もうきっと明日は来ないよ

弾ける手持ち花火 はしゃぐ君の声

ビー玉みたいに

叩き割って取り出せたらなぁ