Lyric

パイナップルの歯磨き粉を

買いに出かけたまま

今朝から帰らない君は

ブカブカのポストマンシューズで

街の外

欠伸をかみ殺す仕草で

躍り出た通りで

茜色に照らし出す

踏みしめるたびに赤らんでいくような

石畳の坂の道

夢から覚める前に

全て黒く塗りつぶせ

カーテンを開いて

月を待ち侘びている

夜の帷に繰り出せば

午後6時には降りてくる

純潔の女神様

どうかあの子を連れ戻して

キスだけじゃまだ終われない

ヌードベージュのハイヒールは

白い肌によく似合うと

赤い爪先を隠すように

仕立てられた8cmの愛は

甘すぎてお皿の上

踵を鳴らさずとも

響く胸の高鳴りは

足音を追いかけて

街路樹を伝って

眩いネオンへと変わる

星が降るように煌めく

魔法をかけるから

素面じゃ家には帰れない

迎えに来てよ冷たい手を引いて

夢の後までもう待ち切れない

夢から覚める前に

全て黒く塗りつぶせ

カーテンを開いて

月を待ち侘びている

夜の帷に繰り出せば

午後6時には降りてくる

純潔の女神様

どうかあの子を連れ戻して

キスだけじゃまだ終われない

夢の後までもう待ち切れない