Lyric

キャリア35 年　生きる事以外

続いた事そうない 兄弟なし

じいばあ育ち　片田舎堺市

誰もいない平屋に　ただいま

答える愛犬ポピーが　おかえり

首から下げる鍵と小さな影

チャリンコまたがりどこかへ

行きたいとこまでいければなぁ

阪神大震災が小六だった

仲間と街　うろついてた

憧れは不良の兄ちゃん姉ちゃん

不在の父ちゃん母ちゃん　どこ？

将来より沈む夕日眺めてた子供

男はやさしく　爺の小言

わからず頷いてたあの頃

より少しは強くなれんたんかな

皺くちゃの手　俺だけの手

くたくたなのに　笑ってる目

嬉しいのに　笑えない俺

下手くそなあの絵の中じゃ

笑えてるのに

体調が気になる　16の冬

面会来るたび　帰りいつになる

いつになく真剣な目の爺

箔がつくぐらいの乗りのガキ

まだ幼かった　気づいてもなかった

時計にブレーキと後戻りはない

いつの間にか二人を足かせに思ってた自由は

火葬場で空へ

落ちる涙 逆の方地べたへ

不確かな明日を　どうせーって

二十歳なるまで　頑張る約束は

残った家族　ばぁ　守れるかな

質問ばっか　大人ぶった俺を

現実がぶん殴った

それでも胸ぐら掴んでは粋がってた

6月なのに手は悴んでた

皺くちゃの手　俺だけの手

くたくたなのに　笑ってる目

嬉しいのに　笑えない俺

下手くそなあの絵の中じゃ

笑えてるのに

あの日枕の下隠した ありがとう

死ぬまで絶対言わんけどな ありがとう

もう言えんけどな　ありがとう

俺も親父もなんとかやってるよ　ありがとう

ラッパーやってんねん俺　ありがとう

俺みたいなん引き取ってくれて　ありがとう

ありがとう ありがとうって

何回言うねん俺

ありがとう

皺くちゃの手　俺だけの手

くたくたなのに　笑ってる目

嬉しいのに

笑えない俺 下手くそなあの絵の中じゃ

笑えてるのに