リリース日: 1991/01/01
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1991年発表、伊藤多喜雄アルバム『TAKIO SPIRIT』自主制作・自主販売という自由な環境のもと、若き「TRYIN' TIMES」とジャズサックスプレイヤー坂田明を迎え、日本各地の民謡を新たな感性で奏でた意欲作。北海道から沖縄まで、人から人へ受け継がれてきた唄に新しい魂を吹き込み、民謡の「過去」ではなく「未来」を見つめた作品です。
「人から人へ、そして次の誰かへ――」
伊藤多喜雄の音楽に宿る「魂」の原点が、ここにあります。
本作品にはソーラン節が2パターン収録されており、最後のボーナストラックとなるソーラン節は、2024年稚内南中学校から発掘されたリールテープにあった音源を追加しました。1991年当時アルバムに採用されたソーラン節は、CDの容量に合わせ7分50秒に編集短縮されましたが、この音源は8分21秒でカットされる前の音源。このリールテープは、1991年頃に伊藤多喜雄から中学校に贈られたものと推測され、当時の学校、教師、地域、そして伊藤多喜雄が全身全霊で、生徒たちの未来を応援していたことがうかがわれます。なお、本曲の収益の一部は青少年育成の支援に充てられることになります。
日本民謡の伝統を礎に、ロック、ジャズ、ファンクなど、さまざまな音楽のエッセンスを大胆に取り入れ、民謡の新たな可能性を切り拓いてきた伊藤多喜雄。力強く、情感豊かな民謡の歌声と、ジャンルの垣根を越えた卓越したミュージシャンたちによる演奏。伝統的な民謡をそのまま再現するのではなく、現代の音楽として再構築することで、これまでにない「日本の音」を生み出してきた。 1980年代から90年代にかけて、伊藤多喜雄&TRYIN'TIMESは「民謡を現代に生きる音楽として届ける」という強い思いのもと、数々の作品とステージを発表。その音楽性をさらに広げ、日本民謡と現代音楽を結びつける重要な役割を果たし、民謡特有の節回しや息遣いを大切にしながら、バンドによる躍動感あふれるサウンドを融合。日本各地に伝わる民謡が持つ「土の匂い」「人の暮らし」「祈り」「喜び」を、現代の聴衆へと力強く届けてきた。 代表的な活動のひとつが、伊藤多喜雄の代表曲「TAKiOのソーラン節」をはじめとする、北海道民謡を新しい感覚で表現した音楽である。その音楽は、後に北海道稚内南中学校の生徒たちによる「南中ソーラン」とも深く結びつき、学校教育や地域文化の場へと広がっていった。1990年代以降、「ソーラン節」は全国の学校・地域の舞台で踊られる文化へと発展し、伊藤多喜雄の音楽は、世代を越えて日本各地へ伝わっていくこととなった。 1998年発表のアルバム『NIPPONESE SONG~産土~』にも、伊藤多喜雄&TAKIO BANDの音楽活動の中でTRYIN'TIMESの名がクレジットされ、「諫早のんのこ」などの作品でその存在が記録されている。