脈々とのジャケット写真

歌詞

蜿蜿

ししし

見えたもの

見えているもの

を私は追う

蜿蜿と追う

見えずとも

見なくとも

追う

蜿蜿

蜿蜿

其処に居る様に

底に居る様に

虚の様な

烏鷺の様な

何物でも無く

何者でも無く

例えば

私の右肘が貴方の頬骨に恋をしたならば

其れを見上げる左膝の気持ち

何気無く 唯々何気無く

少しだけ地面に嫉妬したくなる

あと少しだけ爪が長ければ

あと少しだけ空が低ければ

貴方の声は掴めただろうか

私の烏鷺は産まれただろうか

もし此処が底ならば

もし其処が個々ならば

貴方の虚は鳴っただろうか

私の肥えと成っただろうか

空がゆっくり堕ちてきた

雨露が私に纏い寄る

腕に呑まれて逝く様だ

脚に憑かれて射た様だ

音を紡いだ私の目玉

扉を拓いた貴方の躍り

骨から思わず零れた息は

軋む地面の中へと消えた

一歩進めず歪んだ膝と

何も聴こえぬ右眼の裏が

今日も誰かの見えない首に

憧れ恋して去って逝く

弧を描いた背中に浮かぶ

指を這わせたあの日の声は

紅い天井見上げて委ね

貴方の餓えで朽ち果てた

今も蜿が想いを揺らす

蜿蜿と

蜿蜿と

  • 作詞

    コニシダイスケ

  • 作曲

    ししし

  • レコーディングエンジニア

    工藤恭平

  • ミキシングエンジニア

    工藤恭平

  • マスタリングエンジニア

    工藤恭平

  • ベースギター

    コニシダイスケ

  • ドラム

    山崎紗友里

  • ボーカル

    マイマイ.

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北海道札幌市にて活動中のポエトリーリーディングユニット[ししし]による初の楽曲音源。
朗読者・ベース・ドラムからなるスリーピース編成。
叙情詩に感情性・即興性のある音を乗せて奏で、脈々と紡いでいる。

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