

「また明日」を口にするたび
肩を落としてはっとする
7つのころは楽しみだったはずの
言葉が次第に色褪せて
繰り返していく毎日が
古びたテープみたいに巡って
擦り切れそうな君の今を
焼き付け回っていた
今ここで約束をして
必ず会おう、と指切りして
いつかの夢に縋りながら
果出てない寂しさの海を渡る
満天の銀色の輝きは、
僕らの船旅に降り注ぐ。
真っ黒な天井に散りばめられた
星屑のきらめきを辿って
今でも続く日々の中で
泣き出しそうな君のこと
いっぱいいっぱい両手を広げて
明日を受け止める君のこと
悔しさと虚しさを抱き抱えて
曖昧な境界線上で
大人に混じって笑ってみせる
茜に染まった雲の下
今も、昔も、これからも
一生懸命がわからなくて
「そうだね」「なるほど」4文字で
なんとか呼吸を繋いでいて
今でも続く日々の中で
泣き出しそうになりながらも
食う寝るところと住むところを
守って戦う君のこと
不安不満不快感インフレ傾向
真っ当なご意見≒メンヘラ回答
先走った果て、目にした海底
漂う幼い日の落書き
舞台って意外とリアルっぽくって
特定の行為が嫌に目に余って
「人のふり見て我がふり直せ」
来世に引き摺れ赤っ恥
明るく笑顔で振る舞う人ほど、
本当の本当はわからない。
明日が来るのを恐れていても
「なんでもないよ」って返すでしょ?
陽気で楽しい君の一部が
仄暗い藍色で消えかけていて
振り切るように笑った君の
目尻が涙で滲んでた。
今でも続く日々の中で
泣き出しそうな君のこと
いっぱいいっぱい両手を広げて
明日を受け止める君のこと
悔しさと虚しさを抱き抱えて
曖昧な境界線上で
大人に混じって笑ってみせる
茜に染まった雲の下
今も、昔も、これからも
一生懸命がわからなくて
「そうだね」「なるほど」4文字で
なんとか呼吸を繋いでけ。
今でも続く日々の中で
訳もなく泣き出しそうになりながら
食う寝るところと住むところを
守って戦ってる君のことを
「知ってるよ」なんて簡単に言えない
平日、週末、それぞれ大変
「なんでもないよ」に包んだ荷物を
重石にしたまま歩いてく。
もしもどこかで君と出会えたら
話せたらその時は、
視線を交わした一瞬で
内緒の作戦会議をしよう。
- 作詞者
由良けいと
- 作曲者
tcyk
- レコーディングエンジニア
藤原亮英
- ミキシングエンジニア
藤原亮英
- ボーカル
由良けいと

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あかねいろ
由良けいと
アーティスト情報
由良けいと
名古屋を拠点に活動するポエトリーアーティスト。 2021年よりポエトリースラムイベントに参加し、同年のKSJ2021名古屋大会で準優勝、全国大会へと駒を進めた。 幻想的な言葉の世界を描きながら、その中に強くまっすぐなメッセージを込めて語るスタイルが特徴。静かだけど芯がある、そんな詩を届け続けている。
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