地下鉄なんて乗ったこともない田舎で育てられ
ファミコンもせず勉強だけが日々の日課となり
その割には成績なんて中の下だったから
父親にはよく引っ叩かれた 時計も読めない小学生
あの頃はよく部活帰りに洗車場の裏で
時間を忘れくだらないこと話していたっけね
夕焼けに二つ並んだ細長い影は
数年後にはでこぼこになった
日焼けで真っ黒中学生
隣の席になれた時からずっと気になってました
あなたの顔を横目で盗み見するのが好きでした
触れることもできないまま終わった青春は
いつになっても胸を締め付ける
涙もろくて高校生
苦手なくせに格好つけてタバコをふかしてみたり
誰も知らないようなバンドのアルバムを聴いたり
自分が何者なのかわからなくなって
暗い部屋でみゆきを聴きまくる
無い物ねだり大学生
親の死に目にも会えないくらい遊び散らかして
貯金は尽きてろくに仕事もせずに引きこもる
ただ静かに流れ出す涙のすきまから
時々お前の笑顔が見える
少し分厚い本を買う
- Lyricist
yuuki
- Composer
yuuki
Listen to The Book by yuuki
Streaming / Download