歌詞

荒れ果てた部屋から

逃さぬように窓を閉め

切り崩して歌っていた

きっともっと大層な使い道があって

落っこった筆を見下ろした

感情一つも掬えずに

そっぽ向いた

戸惑いながら

パッと消えてしまいたいからと

心象を消してみる

分からないよ

放ったつもりではないけど

握っておく力もなく

スッと手から滑ってった

曇ったみたいな世界で

幸せって？甲斐って？

荒んだ心に銃を突き付ける

なんでこうも平然と過ごしているか

考えたくもない

残骸を拾っている

底から漏れ出しててもなお

背後振り返って

何も落ちてないなって

軋む帰りの電車

体預けたドアに

映る僕の目が

誰か知らない人に見えた気がした

期待すれば不幸になるならと

何も考えない癖が

目を奪って

そっと手を伸ばす

君の影も見えない

吸い込んだ甘い賛辞に咽返って

堕ち込んだ現実を吐き出して

戻れないよ

ずっと頭上に漂う

陽気を飼い殺すんだ

もっともっと

易しさを求めすぎて

溺れて行くは色の無い世界

もうこれ以上僕を放っていられない

掻き回す心

コーヒーは美味しいけど

サンドイッチは美味しいけど

ゲームは楽しいけど

それだけだった

それだけだった

このままどこか遠く

パッと消えてしまいたいからと

とりあえず財布とケータイ持って飛び出した

残りの充電とか

天気とか

夜道に灯る街灯とか

窓の光とか

寒そうで寒くない気温とかで

頭を埋めて

現実からちょっと逃げ出したい

いっそこのまま