肌足のジャケット写真

歌詞

あかいろ花火

田中考坊

坂を転がっていく あの頭 追いかけて

指を足にし走り出したあの右手

何をいまさら悩むこともないでしょう

 

腸を覗かしている その身体 抱きしめて

やっと見せたね隠さないで肚のうち

誰もひたすら見ないふりの皮と肉

割れた頭を覗いたら 悩みの種と目があった

深く身体に根を張って 一つ残らず吸いあげた

はじけて落ちて散らばって

その手で集めて わたしの中身

死ぬまで生きてくたばって

その目で見つめて あかいろ花火

ちぐはぐで愛おしいこの身体

二度と戻ることはないけれど

何もしたくなくて 考えたくもなくて

だけど散らばる頭の中 横の坂

ばかの目玉と指の右手 駆けていく

いつも隠していた 忘れたまま腐らせて

胸を高鳴るはやる鼓動 無視をして

然る場所まで運ぶための身体でしょう

二度とは知らぬ人の瀬戸際に

急いでいったサイレンに

行手を阻まれ止まる足

誰かの明日よりしたいこと

なんて一つもないこと

頭上で光ったままの青信号

いくつ電車を見送ったの

ぬるくなったベンチの上で

ふらつく度 吊革を握るような

しがみついた毎日を手放したい

はじけて落ちて散らばって

その手を離して わたしの中身

死ぬまで生きてくたばって

その血で描いて その目で見つめて

あかいろ花火

坂を転がっていく あの目玉 追いかけて

指を足にし走り出したあの右手

何をいまさら止めることもないでしょう

  • 作詞者

    田中考坊

  • 作曲者

    田中考坊

  • プロデューサー

    田中考坊

  • ボーカル

    田中考坊

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