Voices in Ten Framesのジャケット写真

歌詞

風と空と君のこと

ラムダ

南風(はえ)に吹かれて やってきた見知らぬ街

地図にない店で 君が笑っていた

たわいない会話 重ねるたびに

戻れなくなる気がして 少しだけ怖かった

サンゴ色の包みに 小さな思いを詰めて

“こっちは大丈夫さ”って 嘘もついたけど

あなたが笑うなら それだけでいいの

手土産の奥に 涙をしまった

オキナワの空 いまも胸の中

離れても まだ 同じ風が吹いてる

忘れないよ 小さな浜辺で

ふたりで買ったネックレス まだ光ってる

地下鉄のざわめき 聞き慣れてしまったけど

ふとした瞬間に あの声が聞こえる

既読もないメッセージ 打っては消して

忙しさのせいにして 遠ざかっていく僕

空港のロビーで 手を振った最後の日

「またね」と言ったけど 本当は帰ってほしくない

波音にまぎれて 願いをそっと結んだ

ねぇ あの空の下で 私を思い出してる?

オキナワの空 いまも変わらない

星がふる夜は 思い出だけじゃ足りない

忘れないで ここにいることを

あなたの帰る場所が まだここにあるってこと

あのとき 強がって

あのとき 引き止めて

ちゃんと向き合えば

変われたかもしれないね

でも 今も 空だけは つながってる

オキナワの空 いまも見上げてる

遠く離れても 心は 消えないから

あなたの未来に 私がいなくても

せめて空だけは あの日のままで

  • 作詞者

    Junya

  • 作曲者

    Junya

  • プロデューサー

    Junya

  • ボーカル

    ラムダ

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『Voices in Ten Frames』は、まるで10枚のフィルムを繋ぎ合わせたように、ひとつひとつの「瞬間」と「感情」を丁寧に切り取ったコンセプトアルバムです。
疾走する友情のエネルギー、誰かと食卓を囲む幸せ、遠く離れても消えない風と空の記憶、布団の中でだけ正直になれる弱さ、名前のない軌道をそれでも歩いていこうとする強さ──。
喜び、後悔、葛藤、愛しさ、孤独、勇気。
どれも人が生きる上で避けて通れないリアルな感情を、10曲それぞれが異なる色と温度で奏でていきます。

ロックの衝動からバラードの静けさまで、ジャンルを越えて広がる音は、まるで10人の語り手が順番に自分の物語を語りかけてくるよう。どの曲も“特別な誰か”に宛てた手紙のようであり、同時に、“過去の自分”へ向けたメッセージでもあります。聴き進めるたびにアルバム全体に一本の線が浮かび上がり、気付けばあなた自身の「10枚目のフレーム」がそっと心の中に刻まれていきます。

ここにあるのは、派手な奇跡ではなく、日々を生きる中で確かに聞こえてくる小さな声たち。それらが重なり、時にぶつかり、やがて一つの大きな鼓動となって鳴り響く。このアルバムが、あなたの今日を支える“もうひとつの声”になれますように。

アーティスト情報

Lambda Records

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