Voices in Ten Framesのジャケット写真

歌詞

浴衣の君と、夏がはじまった。

ラムダ

チャイムが鳴って 鉛筆を置いた

「終わったね」って 笑った君

制服のまま 駆け出した先

この空には まだ雲があった

夜風が運んでくる りんご飴のにおい

胸の鼓動が 祭り太鼓と重なった

はじまりは浴衣で きみが笑ったから

僕の夏が きみ色に変わった

髪をアップにして 照れたその笑顔

いつもと違う君に 恋をした

ラムネのビン越しに いたずらな笑顔

ちょっと冗談ぽく 肩を押してきたね

髪をかき上げるしぐさ ドキッとしたけど

“今日のきみ”に 目が離せなかった

いつもより綺麗で 色っぽくて

少し背伸びした君に 息が詰まった

言葉を探したのに うまく出てこなくて

胸の奥が きゅっと鳴った

はじまりは浴衣で 君と見上げた空

音にのせて 願いが弾けた

花火が照らしたのは ずっと隠してた

この胸の奥 まっすぐな気持ち

ドンッと響く 大輪の音

その一瞬で 勇気が出た

きみの手に そっとふれたら

ちゃんと にぎりかえしてくれた

はじまりは 浴衣で 君が笑った 夏

今ここから 物語は続く

手をつないだ 夜に花火が咲いてた

その光が 二人を照らしてた

指と指が離れないように

迷子にならないように

君と笑いながら 歩いていこう

そう夏は これから

  • 作詞者

    Junya

  • 作曲者

    Junya

  • プロデューサー

    Junya

  • ボーカル

    ラムダ

Voices in Ten Framesのジャケット写真

ラムダ の“浴衣の君と、夏がはじまった。”を

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『Voices in Ten Frames』は、まるで10枚のフィルムを繋ぎ合わせたように、ひとつひとつの「瞬間」と「感情」を丁寧に切り取ったコンセプトアルバムです。
疾走する友情のエネルギー、誰かと食卓を囲む幸せ、遠く離れても消えない風と空の記憶、布団の中でだけ正直になれる弱さ、名前のない軌道をそれでも歩いていこうとする強さ──。
喜び、後悔、葛藤、愛しさ、孤独、勇気。
どれも人が生きる上で避けて通れないリアルな感情を、10曲それぞれが異なる色と温度で奏でていきます。

ロックの衝動からバラードの静けさまで、ジャンルを越えて広がる音は、まるで10人の語り手が順番に自分の物語を語りかけてくるよう。どの曲も“特別な誰か”に宛てた手紙のようであり、同時に、“過去の自分”へ向けたメッセージでもあります。聴き進めるたびにアルバム全体に一本の線が浮かび上がり、気付けばあなた自身の「10枚目のフレーム」がそっと心の中に刻まれていきます。

ここにあるのは、派手な奇跡ではなく、日々を生きる中で確かに聞こえてくる小さな声たち。それらが重なり、時にぶつかり、やがて一つの大きな鼓動となって鳴り響く。このアルバムが、あなたの今日を支える“もうひとつの声”になれますように。

アーティスト情報

Lambda Records

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