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セカンドアルバム「Your Thorn」リリースから約10年ぶりの作品集となる本作は、2017年から2020年までの活動休止期間を経て、昨年春頃より制作された全編日本語歌詞による「歌ものエレクトロニカ」5曲を収録。masami.ueti、HAMADAH(NETWORKS)、Hirofumi Nakamura(tricolor,John John Festival等)、Ueda Takayasu、4人の音楽家を迎え構築されたサウンドは奥行きのあるアンビエンスと共に歌をフォーカスしている。また今回、彼女が絶対の信頼を寄せるYosi Horikawaがマスタリングを担当。
1曲目「旅人」は沖縄県出身の音楽家masami.uetiがアンビエントギターで参加。cokiyu本人いわく「今作のテーマを象徴する存在」とのこと。リズミカルなエレピのモチーフと哀愁漂うシューゲーズフレイバーなギターやオルガンのハーモニーにポジティブな歌詞が加わり、よりポップさを加速させている。
2曲目「酸素」には、tricolorやJohn John Festival、シンガーソングライターやダンサーとのコラボなど多岐に渡る活躍を魅せる演奏家、Hirofumi Nakamuraをベーシストとして起用。さらに過去の楽曲「Drag The Beast」のリミックスを手がけたバンド「NETWORKS」からHAMADAHがドラムアレンジを担当。より歌が前に押し出された1曲。
3曲目「まじない」は彼女の楽曲でよく見受けれるシンコペーションが多様されたビートが特徴。ほぼ電子音のみで構成されている。3拍子のリズム加わることによりダークな中にもポップが光る一曲。
4曲目「潮騒」は4つ打ちのハウス寄りのアレンジになっているが、基本のコードとメロディーは日本の歌謡曲を彷彿とさせる。
5曲目「海の人と雪」は、2007年にリリースした1stアルバム『Mirror Flake』に収録されている「Star Take A Rest」でアレンジ、そしてギターを担当したUeda Takayasuと再度タッグを組み、同じ制作過程を辿って完成した楽曲。彼は現在マスタリンクエンジニア、レーベルオーナーとしても活動中だが、音楽家として枠にとらわれない作品をアウトプットし続けており、今後も目が離せない存在。電子音で構成される楽曲の中で際立つアコースティックサウンドに仕上がっている。
愛媛県、四万十川支流に近い山間部で生まれ育つ。 音楽大学在学中に電子音楽や現代音楽の制作を始め、ライブ活動を開始。 2007年に1stアルバム『Mirror Flake』、2011年に2ndアルバム『Your Thorn』をリリースし、デンマーク、オーストラリア、アジア各地でライブを行う。 2016年、映像作家・北川陽稔との共作によるマルチチャンネル音響インスタレーション『sidhe(シー)』を原宿VACANTで上演。60分のサウンドトラックも発表。 活動休止期間を経て、2021年にEP『荒野』、2024年にEP『残像』をリリース。 また、映画『告白』(中島哲也監督)をはじめ、TVCMやWEB広告(KOSE「雪肌精」・SONYほか)、アニメーション作品、ファッションショーなど、多様な分野へ楽曲を提供している。