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歌詞

札幌

内藤重人

アパートのエレベーターを登って無機質なドアを開ける

雪がまた降り始めたみたいで白い息を吐いているだろう君の事を思う

靴底にこびりついた昨日の事を振り返りながら

しばらくはコートも脱げずに窓から外を眺めていた

もうお別れだねって伝えられたけど これが最後だなんて思えないから

また暖かくなったら歌いに来るのにって思いながらテレビ塔の事を考えていた

禁煙だからねって言われていたけれど たまらなく煙草が吸いたくなって火をつける

冬はセブンスターが美味しいよねって君も笑いながら冬を覗いていたっけ

新千歳空港を降りて快速エアポートに乗って君の住む街に降り立つ

地下街を通らずに時計台を横目で眺めながら重たい機材と共に街中まで歩く

君と渡った36号線の交差点を越えて悴んだ左手をポケットに突っ込みながら

右手は地下へと続く階段の手摺を握りしめるようにして今夜のライブの事を考えていたんだ

音楽にもたれ掛かるような遅過ぎた青春の中で生活の事を少し考えるようになった

「少年よ大志を抱け」の像を眺めながら

父親が札幌に抱いた夢を想像してみたけど 今更聞く事も出来ないだろう

それでも そのうちのいくつかは母親に繋がって僕に受け継がれているとしたなら

彼等と同じ街を歩いている現実に今 愛を避けて通る事は出来ない

だからさ 短い夏が過ぎていく前に僕達 豊平川辺りで座り込んで酒でも飲もうぜ

南北線が南に走る途中で中島公園で降りてしまって結局辿りけなかったとしても

疲れ切って寝落ちしてしまうくらいに素晴らしいと思えるような日々の中で

新しい曲を書いたんだって友達が楽しそうに言うから僕も笑えたんだ

さよならは言えずとも虚空を切るように雪路を往くのだ

影を除くようにして寂しさに打ち勝って早春を待つのだ

誰にも知られないで消えていった雪虫が泣く日暮れのロックンロールみたいに

錯覚でも構わないから美しかったと言ってはくれないだろうか

新千歳空港を降りて快速エアポートに乗って君の住む街にまた降り立つ

地下街を通らずに時計台を横目で眺めながら重たい機材と共に街中まで歩く

仲間と渡った36号線を背にして両手をポケットに突っ込みながら

地下へと続くライブハウスを横目に眺めながらこれからの事を考え始めていたんだ

  • 作詞者

    内藤重人

  • 作曲者

    内藤重人

  • プロデューサー

    内藤重人

  • レコーディングエンジニア

    ヌマタユウジ

  • ミキシングエンジニア

    ヌマタユウジ

  • マスタリングエンジニア

    ヌマタユウジ

  • ベースギター

    原田真悟

  • キーボード

    内藤重人

  • シンセサイザー

    内藤重人

  • ボーカル

    内藤重人

  • バックグラウンドボーカル

    いむいぱぴ子

  • ラップ

    内藤重人

  • ピアノ

    内藤重人

  • プログラミング

    内藤重人, narumi kawashima

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アーティスト情報

  • 内藤重人

    歌い手、鍵盤奏者、作曲家として活動中/  2000年初頭Event creatorとして「少年の叫び」の名目でライブハウスを基盤に活動を開始/ Indie label「Mohikan Party Record」を創設/ 2006年、+桃尻東京テレビジョン+の結成に携わった後に2009年ThreeQuestions結成で作曲・歌唱活動を開始/ PAJAMARZ、The Creature、koyubiといったMusic Projectを設立/ 雑誌への寄稿、歌手、詩人への曲提供、Support musicianとしての活動を経る/  2021年11月、内藤重人名義でPoetry.noise.Shoegazerの要素を繊細に取り入れた1st Album「AUMADOKI」を発表/

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