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2016年に1stアルバムをリリースしたR N S Tが早くも2ndアルバムをリリース。タイトルは1stと同じく『R N S T』。楽曲数も同じく12曲で、デュオロジー(二部作)となっている。今作では新たにマスタリングに益子樹(ROVO)を迎え、より深く、美しい音像へと仕上がっている。儚くも狂気を宿した『Sometime』で幕を開け、変拍子とミニマルなフレーズが、現在のR N S Tを象徴する『Awake』、不揃いで繊細な音が絡み合う『Look』から、増殖していく音の点と線が恍惚へと誘う『Around』へと繋がる。『Prism』『Infinity』『Whelm』『Drawn』などの ライブではお馴染みの楽曲もリアレンジされ、名曲『Cradle』を彷彿とさせる『Photograph』や、メロウかつ実験的な『Flexion』、メロディーセンス際立つ新境地『Laid』そして、序曲と対をなす旋律の『Time』で幕を閉じる。
前作で提示したアヴァンをポップに消化する独自の世界観をより深化させた印象だ。
音楽性の幅を存分に踏襲しつつ、個性豊かな楽曲群でありながら不思議なまでの一貫性を感じさせる。何度も繰り返し聴きたくなる作品となっている。
R N S T (アール・エヌ・エス・ティー) 《静と動・抽象と具象・構築と破壊。両義性が生むグラデーション》 陽(Vo&Prog)・宇宙(Gt)・Sanson(Ba) による三人組のバンド アンビエント、ポストロック、エレクトロニカなどをルーツに、2枚のアルバムを含め、独自の音楽性を追求する作品を発表してきた 音響的で優美なサウンドスケープから変拍子などの変則的なアプローチ、ディレイで緻密に計算されたミニマルなフレイズや、エモーショナルで過激なエフェクトなど多種多様な表現方法が特徴であり、歌とインスト、インプロビゼーションや長編作品などの多面的な楽曲が存在する ライブでは、三人という小編成ながら、ギター・ベース・リズムマシンやサンプラー・ ボコーダー等の機械を駆使し、音源の再現に捉われず、リアレンジを行うなどライブスタイルは常に進化をしている また、映画のサウンドトラックや、劇中曲、CM、最近ではコニカミノルタプラネタリウム“天空”の館内BGMを担当するなどその活動は多岐にわたる
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