送らない手紙のジャケット写真

歌詞

送らない手紙

THE 三味線 SPAKS

消しゴムみたいな backspace が

今日も行き来する画面の上

書いては消した「元気ですか」

宛名のないまま夜が更けていく

送信箱には何もなくて

下書きだけが増えていく

君の時間を止めないために

僕の時間はここで止まったまま

届けば何か変わるかなって

まだどこかで思ってるくせに

変わらなくていい未来まで

揺らしてしまいそうで指を離す

送らない手紙が増えるたびに

言えなかった「さよなら」が積もってく

君の明日を邪魔しないように

投函しないまま抱きしめている

開かれないままの言葉たちは

僕だけの中でちゃんと息をしてる

「ただ声が聞きたかった」なんて

その一行さえも、届かないままで

タイムラインの遠いどこかで

君が笑っている気がした

知らない街角、知らないカップ

そこに僕はいないはずなのに

アドレス欄に君の名前

指が勝手に打ち込んでいく

最後の一文字を入れる前に

深呼吸だけが増えてゆく

出したらきっと揺れてしまう

出さなきゃきっと戻れないまま

そのどちらも選べなくて

未送信だけが僕の返事になる

送らない手紙を積み重ねて

「大丈夫だよ」と自分に言い聞かす

君の現在〈いま〉に混ざらないように

過去形だけで君を愛している

書きかけのまま止まった文面が

僕の弱さをそっと照らし出す

「もう遅いんだ」ってわかっているから

エンターキーには触れないままで

もしもいつか君がひとりきりで

眠れない夜を数えていたら

届かないはずのこの手紙が

夢の中だけ そっと傍に落ちるように

「元気でいて」と打った行を

消すたび胸が少し軋むけれど

祈りのかたちが連絡じゃなく

静かな沈黙である日もあるから

送らない手紙が増えていくたび

未練と優しさの線を引き直す

君の未来を濁さないように

僕の未練はここで燃やしていく

それでもいつかふとした瞬間に

同じ空を見上げていたとしても

画面の向こうじゃなく心の中で

「ありがとう」だけをそっと送信する

消去ボタンに預けた言葉

誰にも届かない Love letter

投函されないこの気持ちが

まだ僕を生かしている、送らない手紙

  • 作詞者

    THE 三味線 SPAKS

  • 作曲者

    THE 三味線 SPAKS

  • プロデューサー

    THE 三味線 SPAKS

  • ソングライター

    THE 三味線 SPAKS

  • プログラミング

    THE 三味線 SPAKS

送らない手紙のジャケット写真

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    送らない手紙

    THE 三味線 SPAKS

三味線は語りの技、言葉で戦う芸。
THE 三味線 SPARKSは、口八丁の火花と共に、世界に響く思想と感情を刻むプロジェクトである。
パンクの衝動、AIの力、そして言葉の魔法が交差する場所に、火は灯る。

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