目蓋の裏に触れる幻燈
額の中の夢現
踊る模様に沿って舞う
彼等を眺む暗闇から
熱を浴びて駆動した
助走も無しに駆け出して
ひとりが焼け落ちていく様は
まるで光放つ星の今際
翅を広げゆらり画けば
弾けて消える 夏の骸に
わたしを象る体躯から
いつか読んだ本の一冊まで 火を浴びて
眩いのなら良いでしょう
綺麗でしょう
今朝 事切れた蛍光灯を
悼めばこぼれる天の川
底から孤独が浮き出して
終夜 それに掴まった
波の隨に揺蕩うてあぶれた
カーテンの河口から
行き着く先に何を見よう
絵空事なら事欠かない
仰向けで天井に画いた
言葉の行方は 夏の骸に
わたしを気取る意思や思想
昏い想い出や愛着まで 焚べてしまえ
然らば寂寥を抱いて往くことなかれ
夢が浚う午前何時
わたしを溢さないように
言葉が拐う色形
大事にそっと抱えて さあ
さあ
わたしを象る体躯から
いつか読んだ本の一冊まで 火を浴びて
眩いのなら良いでしょう
ほらわたしを灯す言葉ひとつ
放てば夜更けに燦々と ただ煌めいて
星に紛れて さあ何処へ征こう
遠くへ
目蓋の裏に触れる幻燈
熱を纏って息をする
- 作詞
Tsukasa
- 作曲
Tsukasa
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夏の骸に
shiosai
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