Lyric

我執という檻の中

囚われ弾かれ臍を噛む

浮つき彷徨う魂も

菽麦を弁ぜず

痴れに痴れて見た空も

確かに触れてた過去映す

数知らず交わしてた

恋文を眺めた

手の鳴る方へ

彼処此方と招かれて

ふるべゆらゆらよ

夢路歩み出づ

雅で滑稽な恋芝居

紅いこの眼に映る模様

桜に向けた背じゃなくて

誓った言の葉追いかけた

恋い慕う幻すらも

白い季節に忘れたくて

目眩く時の流れなんて

もう飽きたよ

我儘の理想郷は

触れて今散って弾け飛んだ

宙に舞うこの感情も

泡沫と消えていく

漫ろ寒いこの空に

左手触れてた頬残る

「もう一度」よりも望んでた

「また会えたら」なんて

鈴鳴る方へ

笑う門に君は居ない

ふるべゆらゆらよ

百鳥飛び立つ

悪戯を演じた恋芝居

愛してるなんて台詞でさえ

永遠を約束出来ないなら

重ねた手のひらも意味は無い

記憶の足跡辿っても

笑ってた頃のままでいるよ

大好きの答え待ちぼうけ

まだ聞きたくて

酔い捲る即興の紙芝居

もう寂しいが零れていた

紅葉も雪も懐かしい

巡る季節に馳せていた

雅で滑稽な恋芝居

紅いこの眼に映る模様

桜に向けた背じゃなくて

誓った言の葉追いかけた

恋い慕う幻すらも

白い季節に忘れたくて

目眩く時の流れなんて

もう飽きたよ