

線が途切れた場所から 話を続ける
目盛りの間で 波が笑い
零れた緯度が 靴に触れる
指で拾って ページに置けば
濡れない数字が 未来を指す
欠けたところに あなたがいて
欠けたままでも 帰れるように
消えた緯度を もう一度描く
細い鉛筆で 夜を渡る
線の途切れに 名前を置いて
失くした場所から 帰り道へ
静かな湾の 地名を呼べば
風の辞書から 頁が来る
読めない文字を 目で撫でれば
発音しないで 意味だけ灯る
わたしの胸で 針が止まる
ここが今夜の 基準点
消えた緯度を もう一度描く
細い鉛筆で 夜を渡る
線の途切れに 名前を置いて
失くした場所から 帰り道へ
欠けた緯度は 誰かの傷
塞がぬままで 道になる
涙のしずく 丸い波紋
ページの真ん中 北を向く
消えた緯度を わたしが描く
震える線でも 帰れるように
線の途切れに 灯りを置いて
あなたの針が 朝に合うまで
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- 1
灯の回転
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- 2
霧笛と符牒
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- ⚫︎
消えた緯度
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- 4
逆潮リール
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- 5
幽船の甲板
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- 6
羅針盤の嘘
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- 7
灯室の対価
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- 8
沖明けの返礼
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灯台の記録官である少女が、航路から外れた幽船に“名前”と“帰り道”を返す一夜。
アーティスト情報
Story Sound-notes
ダークで少し不思議、でも耳あたりはチル。ローファイ/ヒップホップ/ジャズのエッセンスを少しだけ織り込み、読書・勉強・作業・休憩に寄り添うサウンドをお届けします。童話や旅人、魔女、古書、霧の森……そんな“情景”から生まれた曲や、物語をなぞるプレイリストも公開中。
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