灯台と亡霊航路のジャケット写真

歌詞

沖明けの返礼

Story Sound-notes

夜の端から 薄桃の線

灯の回転 遅くなる

ページの余白 広くなる

記録帳の最後の行に

「全船帰港」小さく書く

失った声の 半分だけ

風が埋めて 歌にする

沖明けの返礼を 胸に受け

ここに在ったと 世界へ刻む

呼ばれた名前と 黙った祈り

どちらも海に 返しながら

潮だまりには 空の欠片

針の先には あなたの岸

赤い印は もう要らない

地図の北には 朝がある

「また来なさい」波が言う

灯は静かに 昼の顔

沖明けの返礼を 胸に受け

ここに在ったと 世界へ刻む

呼ばれた名前と 黙った祈り

どちらも海に 返しながら

スタンプ台に 朝の色

蔵書印ではなく 航海印を

丸い世界を そっと押して

“ここにいた”と 今日へ渡す

沖明けの返礼を 胸に受け

また夜になれば 灯を回す

呼ばれた名前を 忘れないで

岸の言葉で 迎えよう

灯の回転 昼へ消える

  • 作詞者

    Story Sound-notes

  • 作曲者

    Story Sound-notes

  • プロデューサー

    Story Sound-notes

  • その他の楽器

    Story Sound-notes

灯台と亡霊航路のジャケット写真

Story Sound-notes の“沖明けの返礼”を

音楽配信サービスで聴く

ストリーミング / ダウンロード

灯台の記録官である少女が、航路から外れた幽船に“名前”と“帰り道”を返す一夜。

アーティスト情報

"