

風が鳴った
スカートのすそが 空に触れた
まだ帰りたくないな
夏が ほどけていく
放課後のチャイムが 校舎に溶けた
校庭の砂ぼこり 光って消えた
自転車のベルが リズムを鳴らして
私の影だけ 先に走った
言えない気持ちは ポケットの奥
溶けたアイスみたいに 甘くて困る
笑ったあとほど 胸が忙しい
青い信号が 背中を押した
ねえ 夏ってさ
急にまぶしくなるね
昨日の私を
追い越したくなる
息を吸って
顔を上げて
今なら行ける気がした
走れ 走れ 光のほうへ
制服の風が 歌ってる
踊れ 踊れ わからないまま
好きも迷いも 連れていこう
弾けて 弾けて 空の向こうへ
明日の私に 手を振って
夏が 夏が ほどけるたびに
少し強くなれる気がした
コンビニのソーダを 片手で開けて
泡みたいな夢が 胸で鳴った
友だちの笑い声 まだ耳に残る
楽しかったぶんだけ もっと走れる
既読にならない 小さな画面も
今日はなんだか 怖くなかった
夕焼けの坂道 靴音ひとつ
私のテンポで 未来に変えた
ねえ 今日ってさ
二度と戻らないね
だからふざけて
だから本気で
汗ばんだ手
握りしめて
今しかないって思った
走れ 走れ 光のほうへ
制服の風が 歌ってる
踊れ 踊れ 正解じゃなくて
今の私で 輝きたい
笑え 笑え 涙の前で
強がる頬も 熱を持つ
夏が 夏が ほどけるたびに
ちゃんと私を 好きになる
プールの匂い
乾いた髪
白い月
ぬるい風
忘れたくない
でも進みたい
胸の奥で
青がはじけた
まだ まだ まだ
終わらない
今 今 今
駆け出したい
昨日より少し
遠くまで
私のままで
行けるから
走れ 走れ 光を抜けて
夏の向こうへ 手を伸ばす
踊れ 踊れ 心のままに
名前のない夢 抱きしめて
弾けて 弾けて 空の向こうへ
明日の私が 笑ってる
夏が 夏が ほどける前に
この一瞬を 歌にしたい
風が止んだ
スカートのすそが 静かに戻る
でも帰り道さえ
少しだけ 光っていた
- 作詞者
CYNON
- 作曲者
CYNON
- プロデューサー
CYNON
- グラフィックデザイン
CYNON
- ソングライター
CYNON
- プログラミング
CYNON

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夏がほどける
CYNON



