

プールサイドは 塩素の匂い
浜辺の風は やけにベタつく
アスファルトに 揺れる陽炎
夜風と共に香るあなたと
恋した夏だから
恋した夏だった
いつか忘れてしまう
微睡む景色もこのまま
置き去りにするくせに
薄いカーテンを開ける
抱きしめられないなら
(いつか終わると知っていた)
手が触れられないなら
(いつもあなたを待っていた)
2度と戻れないなら
(いつに憧れ酔っていた)
さよなら もう会えないね
乾いた音が鼓膜を突く
木陰が少し寒く感じる
汗が伝うシャツの袖を
ジリジリ焦がす熱があなたと
恋した夏ならば
恋した夏だった
不意に襲う寂しさが
眠りにつくその瞬間
感じたはずの体温を
今はもう何処にもいない
白く濁る木漏れ日に閉じ込めた
あなたとの思い出がまざまざと
照らされる
抱きしめられないなら
(いつか終わると知っていた)
手が触れられないなら
(いつもあなたを待っていた)
2度と戻れないなら
(いつに憧れ酔っていた)
さよなら もう言えないね
ずっとなんてないから
いずれ離る心だから
目を閉る間だけは
そばに居て
- 作詞者
長谷川2号
- 作曲者
まっつん

夜の名残に咽ぶなら の“リナリア”を
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