

恋じゃない
終わりでもない
ただ君の指先で
夏が小さく燃えていた
音もなく
落ちそうで
消えそうで
綺麗で
線香花火のノイズだけ
胸の奥で鳴っていた
コンビニの袋が
足元で揺れていた
安いアイスは溶けて
君は笑ってごまかした
大きな花火は
遠くの町で鳴ってる
でも僕らは
火の先だけを見ていた
「もう終わるね」って
君が言った瞬間
僕は何も返せずに
火玉だけを守ってた
好きじゃない
寂しいだけでもない
ただ君が黙るたび
僕の中が騒がしい
赤くて
細くて
弱くて
眩しくて
線香花火の音みたいに
君の名前が残ってる
派手な夜なら
ごまかせたかもしれない
人混みの声に
隠せたかもしれない
でも静かすぎる庭で
君のまつ毛が揺れて
言えなかった言葉だけ
火薬みたいに残って
落ちるな
まだ落ちるな
そんな願いも
指先じゃ止められない
愛ってもっと
強いものだと思ってた
でも本当は
こんな小さい火を
ふたりで見てる時間だった
消えるものほど
音を立てない
近くにあるものほど
失くすまで聞こえない
僕らの間にあったノイズは
うるささじゃなかった
言えない気持ちが
息をしてる音だった
恋じゃない
思い出でもない
ただ君がいた夜を
まだ僕は消せてない
赤くて
細くて
弱くて
眩しくて
線香花火のノイズだけ
胸の奥で鳴っていた
落ちた火を見て
君が少し笑った
終わったはずの夏が
まだ僕だけ燃えていた
- Lyricist
SNOIZ
- Composer
SNOIZ
- Producer
SNOIZ
- Vocals
SNOIZ

Listen to The Noise of a Sparkler by SNOIZ
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The Noise of a Sparkler
SNOIZ
大きな出来事じゃなくても、たったひとつの静かな夜が、あとになっていちばん消えないことがある。
SNOIZ「線香花火のノイズ」は、言葉にできなかった想いと、終わったはずなのに終わりきらない夏の感情を描いたエモーショナルソング。
コンビニ帰りの夜、安いアイス、静かな庭、指先で揺れる小さな火。派手な花火ではなく、今にも落ちそうな線香花火の儚さに、ふたりの関係と胸のざわめきが重なっていく。恋とも思い出とも言い切れない曖昧な温度を、静かなノイズとして閉じ込めた一曲。



