

ドヤ街のはしっこの飲み屋で 彼は一人の男に目をつけた
酒を何杯も飲ませて 酔い潰させて
彼は友達のヤクザを呼んで 男をボコボコにして
腕からロレックスを抜き取って ヤクザには金を渡した
ずっと欲しかったロレックスのダイバーウォッチ サブマリーナ これは本物だろうか
多分この重さは本物だと思う どこまでも潜ってゆける
そうさ 彼はダイバー 世界を転々として
海底遊泳を楽しむ それが出来れば幸せだった
そんな彼に仕事が舞い込んだ とても大きな仕事
やり遂げれば何年間は 遊んで暮らせる金が入る
彼は仲間を引き連れて 仕事を引き受けた
沈んだ大きな船 300室ある難破船の捜索
原色の魚の群れ 暗く深い底に船はあった
尋常ではない何かが 中から漂っていた
仲間達はみんな怯えて仕事はすぐやめた 彼もやめたかった
だけどなぜかやめれなかった 蝕む心と裏腹に
闇の中 小さな照明で 哺乳瓶 ギター シルクハット
革靴の片方 運動靴 小さなイヤリングも拾った
300室をゆっくりと 全部の仕事が終わった
彼は莫大な金を受け取って それから姿を消した
何年かして 夜間ダイバー達が 難破船を見つけた
地獄のような難破船 からまる白い帆があった
一体誰が柱に帆を掛けたのか きっと彼しかいない
眩しすぎる白い帆 まるでこれから航海に出て行くような
ずっと欲しかったロレックスのダイバーウォッチ サブマリーナ これは本物だろうか
多分この重さは本物だと思う どこまでも潜ってゆける
そうさ 彼はダイバー 世界を転々として
海底遊泳を楽しむ きっと ずっと 永遠に
- 作詞者
豊田道倫
- 作曲者
豊田道倫
- レコーディングエンジニア
須田一平
- ミキシングエンジニア
須田一平
- マスタリングエンジニア
須田一平
- ギター
豊田道倫
- ボーカル
豊田道倫

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