歌詞

もっとも遠い原野である 描けなくても覚醒の画廊へと導ける本質のウアライト

うたがない土嚢をはこぶひと 一息でとばされた埠頭 白い塔

ひとりの苦悩 イド 袋小路の狢 ルシアンフロイド

不合理のロジック 統一のゴシック調 孤立を選ぶ トリップをしている脳室はインモスト

無愛想な悲歌 比較対象のいた島にわたしは 雨を降らし風を吹かせすべて水で浸した

死がわたしの詩歌を聞かせるいまから この痛みからすり抜けてしまった腕は

形状をすてて伸びたリビドー オブリビオン

もつれあった蔓草 くすぐったく垂れ下がる毛髪

空が埋まる バグ ナーバスになる速度

直情はやすみない荒地 人疎し未踏の地

飢えた鞠のはずみ 昨日よりも伸びた爪や髪を掴み

沈まない月を我々の目にしてこの原野を俯瞰する

Like a time flows 陶器に傷をいれた指の湿度

古井戸の水を掬い上げる

止まらずに老いてゆく 置いていくなこの造形美

幼年期 よう落とす電池 ネジ 機械人形の欠けているこころ この音

幻視芸術 天使を地上につないだケーブル 鉄鎖

肉体の海に溶け込もうとするエクスタシー

偏頭痛 ラジオノイズ 砂嵐 床を鳴らした欲動 デストルドー

両翼をたたんだのだ あなたの惑星には空がなく

靄のかかる小窓 この場所を遠ざける愚か者の語感

双眼鏡で覗く部屋 行儀よくしていな

肘に壁が触れた ひび割れていた 生き別れていた

避けていたものすべてに遭遇する情景は角部屋 アンドロメダ

過去の清算をする 低酸素 不都合な両腕の過負荷

たたかうか 否か 街中でからだ売ったこのこころが

在廊する 絶望的な希望それは

もっとも遠いこの原野である 描けなくても覚醒の画廊へと導ける本質のウアライト